むすめとねことわたし

2015.7産まれの娘と猫との生活。シングルマザー。

母娘の旅

4歳になる娘と、旅行をすることにした。

以前は新幹線に乗って姉の家族、娘の従兄弟たちに会いに行った。

今回は、飛行機に乗って、わたしの友達に会いに行く旅。


離婚が、突然で、でも急を要して、娘もまだ乳児で、私は仕事に復帰したばかりで。

バタバタと、地獄のような、めまぐるしい日々だった。

逃げるように東京を離れ、気付いた時には、大事な人たちにさよならも言えず、手にしたものを全て捨ててきてしまったような気持ちだった。


必死で手にしたものを、すべてぶちまけてしまったような。


でも人は生きていれば、会おうと思えば会える。と、地方に引き上げて三年のうちに、私にはるばる会いにきてくれた人たちのことを見て本当に感動したし、心の底からそう思った。


オムツもすっかり取れて、色んなことがわかるようになってきた、今とてもとても可愛くて面白いこの私の娘と、会いたい人に、会いに行こう。そう決めた。


決めてからは早かった。会いたい人に次々に連絡して、大好きなホテルを予約して、3泊4日の東京への旅は予定がパンパンに。


そしてふと気づく。

そうか、娘と一緒ということは、以前のようにはいかないだろうな、と。

人の間を縫って、それはもう神業のように早足でぐんぐん進む朝のラッシュも、乗り換えの効率を考えて歩いて歩いて一番端の車両へすべりこむのも、駅の長い長い階段を駆け下りるのも、封印なのだ!

それにお昼寝の予定を組み込んでなかったな、とか、ホテルの洗い場のないお風呂にどうやって娘と入ろう、とか。


ハラハラ要素いっぱい。

いけない、うかれてたな。

とにかく迷子にだけはならぬようにと、迷子になった時の対処法だけは伝えたけれど。


でも娘はもう3週間前からずっと楽しみにしている。

いつもは見上げているだけの飛行機を、長い長い山手線を、お祭りよりもっともっと多い人の流れを、彼女はどんな風に見るのだろう。


私はそんな彼女の心を、じっと見よう。

そして娘が疲れ果ててしまわぬよう、予定通り進まないことを受け居られるよう、気をつけよう。